「ボロボロだけど・・・捨てられない!」

そんな“迷い”の正体は、思い出だと話します。

着古したお気に入りの服、子どもが大好きだったおもちゃ、アルバム写真なども思い出のかたまりです。

そんな時は「思い出を搾り取って『搾りカス』にして処分しましょう」。思い出を搾りとって昇華する方法として、松永さんは次のような例を挙げました。

▶写真に撮る

▶デジタル化する

▶そのモノの思い出を人に話す

▶第三者の意見を聞く

▶片付けの記録として「思い出ノート」にまとめる 

「自然災害は減らせなくても、被害は備えで減らせます」

地震はいつ、どこで起きるか分かりません。

熊本地震の発生から来年で10年。11月には阿蘇地域で最大震度5強を観測する地震もありました。また、1月1日は能登半島地震の発生日です。

年末年始に家族や大切な人と集まる前に、まずはひと部屋、ひとつの棚だけでも「今日はここを片付ける!」と小さな目標を立てる事が「無理のない片付けのコツ」だと、松永さんが教えてくれました。

何よりも、快適な家で気持ちよく新年を迎えたいものです。

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【話し手 プロフィール】
防災収納インストラクター 松永りえさん

収納を美しくみせる整理収納アドバイザーとして起業した1年後、2016年4月の熊本地震で自宅のテレビが倒れ、天井のライトが割れるなど命の危険を感じ「安全に片付けないと意味がない」と痛感。防災士、防災共育管理士認定講師などの防災の資格を取得した。
現在は防災収納インストラクターとして「災害に強い収納(防災収納)」を広めるため、講演やメディア出演、書籍執筆など、幅広く活動している。