熊本市は熊本駅の新幹線口広場を全面リニューアルする方向で検討を進めています。なぜ必要なのか取材しました。

後生川 凛アナウンサー
「JR熊本駅の西側にある新幹線口広場。この景色が大きく変わることになりそうです」
バスやタクシー乗り場のほか、一般車の駐車場や降車場がある新幹線口広場。
およそ4億円をかけて整備され、2011年3月に九州新幹線の全線開業にあわせて完成しました。

しかし熊本市はこの広場を全面リニューアルする必要があるとしています。
その主な理由は2つ。

近くに住む人
「ズラーッと自家用車が(並ぶ)お迎えと送りとで」

タクシー運転手
「100台200台くらい一気にガーッとお迎え来られるので」
「何時の電車に乗りたいという(乗客を)送れないんですよ。(ロータリーに)入ってこれなくて」
「信号からずーっと(列が)つながります」

理由の1つは広場内の混雑対策と広場につながる市道の渋滞緩和です。市が5月に行った調査によりますと平日の一般車両の利用台数は1246台と当初見込んだ量の4.8倍だったということです。また、出入り口が1つしかないことも影響しているとみています。

そしてもう一つの理由は…

後生川 アナウンサー
「改修の大きな理由のもう一つがこの壁です」

タクシー運転手
「子どもさんがやっぱり急いで渡ろうとして、向こうから」
「ぶつかりそうになったのは何回か見ましたけど」
「渡るときにぽっと出てこられるんでですね」
「見えなかったりする部分はありますよね」

熊本市の調査でも見通しの悪さにより人と車が接触する恐れがあった事案が2件確認されています。

市は「全面リニューアルで利用者の安全性、利便性を向上させたい」としていますが、整備費用や着工時期は「未定」とのことです。