音楽の楽しさ 若い世代に
このコンサートが実現した背景には、上野さんの音楽に対する深い想いがあります。
上野さんは小学生の頃から吹奏楽を始め、コンクールなどに出場しながらサクソフォーンと向き合い、音楽の道に進みました。
その中で「吹奏楽コンクール至上主義」のような考え方に疑問を持ち始めたといいます。
「音楽=つらい努力が必要なもの、結果が出なかったらだめだ」
そんな価値観で音楽をやめていく若い世代が多いことを惜しんだ上野さんは、高校生と音楽の楽しさ、表現することの喜び、本当の音楽力を分かち合える交流コンサートを始めたといいます。
玉名女子高校は、上野さんが「ぜひやりたい」と望んだ学校でした。
北は新潟、南は沖縄まで、全国から「玉女で吹奏楽やりたい!」という思いで集まった生徒たち83人が所属しています。
そして実は、部長がいません。「全員が部長」という思いで、演奏をつくり上げます。

上野さんは公開練習で、生徒たちの技術力だけでなく、楽しそうに演奏する雰囲気の良さに驚いたといいます。
「想像以上の高い音楽力をもっていた。本番はとんでもない公演が生まれると思う」上野さんは大きな期待を寄せ、初めての合同練習を終えました。
「上野耕平×児玉隼人 with 玉名女子高等学校吹奏楽部」は12月27日(土)、熊本県立劇場コンサートホールで開演です。









