和水町教育委員会 西山真美さん「石棺の端から端まで横亀裂が入ってしまって、亀裂を境に上側の石材が外側に傾いてしまっている」
石棺には無残にも、地震の影響で大きな亀裂ができていました。

復旧工事では無理に亀裂を接着せず、今後の地震に備えて石棺内に金属のフレームを設置するなどして補強するということです。
被災と復旧 鮮やかさを取り戻した「装飾古墳」
熊本地震では、江田船山古墳のように国や県、市が指定する古墳50基ほどが被災し、このうち16基が復旧工事が必要と判断されました。

すでに復旧を終えて、人気を集めている古墳もあります。
11月に公開された山鹿市の桜ノ横穴墓群では「装飾古墳」が一般公開され、県内外から歴史ファンが訪れました。
装飾古墳は、石室や石棺などに幾何学文様やヒトや動物の文様、彩色などが施されているのが特徴です。
熊本県立装飾古墳館によりますと、全国にある約850基のうち、実に4分の1(212基)が熊本に集中しているといいます。

専門職員「死者の国にようこそ」
参加者「何で筋が残っているんですか?」
専門職員「これは刻んであるんですよ。模様です」
参加者「刻んでいるんだ」
香川からの参加者「地元の香川県も古墳がありますが、装飾はほとんどなくて、地方、九州・熊本に多い独特の文化を知りたいなという気持ちが深まりました」
宮崎からの参加者「4本足生物みたいなのが描かれているというところが、少し興味深かった」
中でも注目を浴びたのが、今年復旧を終えて5年ぶりの公開となった、玉名市の永安寺東古墳です。










