裁判の争点は?

今回の裁判の争点は「殺意の有無」です。

つまり、手や腕で女性の首を絞める行為を、園村被告が「女性を死なせる危険性が高い行為」だと認識していたかどうかです。

検察は「女性に好意を抱いていた園村被告は、犯行前に一方的にメッセージを送ったり、行動を監視したりしていた」「女性が抵抗しなくなるまで首を絞め続けた」など、危険性を認識していたとしています。

一方で弁護側は「事件前に、園村被告は女性から『2人で話をしよう』と言われたが、話をする機会が失われ、その内容が気になっていた」「当時、精神状態が悪化し自殺を決意していたが、その前に話を聞きたかった」と、女性の自宅を訪れた経緯を説明しました。

その上で、「死の危険性への考え方については、園村被告の自閉スペクトラム症が及ぼす影響を考慮してほしい」と主張しました。

この裁判は、11月13日に被告人質問が行われ、11月25日に判決が言い渡される予定です。