祖父母のために デビュー戦へ挑む

その理由は、祖父・隆博さんと、祖母・久美子さんに少しでも多く活躍する姿を見せるためでした。
祖父は、6年ほど前、血液のがんとも言われる「多発性骨髄腫」を発症しました。
迫 海悠選手「祖父母が応援に来るのもきついと思うけど、どこにでも来てくれる、応援してくれているから頑張れている。熊本で開催される試合の数も増えたので、その分、プレーを見せられる機会も多くなると考えた」
そして迎えた開幕戦。

開幕スタメンの座を勝ち取った迫選手は、祖父母の前でVリーグデビューを果たしました。
祖母・久美子さん「大変嬉しいです」
祖父・隆博さん「孫がこうして頑張っているのを見に行くのが生きがい」
この日、チームは勝利。ただ、迫選手は得点を挙げられないまま2セット目以降、ベンチに下がりました。
試合後、祖父母の元へ向かいます。
迫 海悠選手「まだ何もできていないので いいところを見せられたら」
祖父・隆博さん「いつもはスパスパ決めるのにね、あすは一発決めるところば見せてほしい」
Vリーグ初得点を祖父母の前で。その一心で翌日もコートに立ち、初得点!
迫 海悠選手「1点目はあまり手に当たってなくて、自分の思い通りには行かなかったけど、1点決められてよかった」
迫選手はその後も得点を重ね、攻守でチームの2連勝に貢献しました。

祖母・久美子さん「安心しました」
祖父・隆博さん「お疲れ様でした。頑張ったね」
大好きな祖父母のためにこれからもコートに立ち続けます。
迫 海悠選手「始まったばっかりなので、これからどんどん成長して行けたら。これからも精一杯プレーしているところを見せていきたい」












