熊本県内の高校に通っていた女子生徒が自殺したのは、いじめが原因として遺族が県などを訴えている裁判で、「黒塗りの調査報告書」を開示するよう高裁から命じられた県が「開示を不服」として最高裁に特別抗告しました。

9年前、上益城郡内の高校に通っていた女子生徒が自殺し、遺族が「自殺したのはいじめが原因」として、2021年5月、県と当時の同級生に損害賠償を求める裁判を起こしました。

2015年に県が調査し遺族に示した報告書は黒塗りの部分が多かったため、遺族は真実を知りたいと裁判で報告書の情報開示を求めていました。

その申し立てを受けた熊本地裁は「黒塗りのない報告書」の提出を県に命じ、福岡高裁も先月11月29日付けで県に提出を命じていました。

県は福岡高裁の決定を不服としてきのう12月7日、最高裁に特別抗告しました。
