アメリカから麻薬を輸入したとして起訴されている熊本県菊陽町の40代の男について、警察は今日(9日)、別の容疑で追送検しました。輸入は営利目的とみられ、男は「荷物を受け取れば金がもらえると思った」と供述しているということです。

押収品

記者「押収された麻薬は、容器を横に倒しても形が崩れないほど粘り気が強い液体で、紙に包まれ、段ボールに入った状態で輸入されました」

麻薬取締法違反の疑いで書類送検されたのは、菊陽町のタクシー運転手、篠崎進 容疑者(43)です。

篠崎容疑者は今年7月、アメリカから大麻由来の成分を含む麻薬を輸入した疑いが持たれています。

警察などによりますと、この麻薬は、成田空港に到着した際、東京税関の麻薬探知犬が発見しました。

警察の調べに対し、篠崎容疑者は「荷物を受け取れば金がもらえると思ったので受け取ることを了承した。合法なものと思っていた」と容疑を一部否認しています。

この事件をめぐっては、長崎税関も今日(9日)、関税法違反の疑いで熊本地検に告発しています。

篠崎容疑者は、今年7月に麻薬特例法違反の疑いで現行犯逮捕されるなどして起訴されています。

警察はこれまでの捜査で、篠崎容疑者が報酬を得るためにSNSで荷物を受け取る仕事を探し、外国籍の人物とSNSでやりとりしていたことを確認していて、麻薬の量の多さから営利目的で輸入しようとした可能性もあるとみています。