熊本県内有数の米どころ阿蘇地方で、新米の出荷が始まりました。気になる今年の新米価格はどうなるのでしょうか。

待ちに待った新米の季節。JA阿蘇では新米の出発式が行われました。

今年の新米で作ったおにぎりの味は?
「おいしい!粘りがいい!粘りが違う」

JA阿蘇によりますと、阿蘇地方では、去年より1割ほど広い 約3300ヘクタールで作付されました。新米検査初日の今日9日は、10軒の農家が収穫したコシヒカリ、約4トンが検査され、すべてが1等米と判断されました。

JA阿蘇は、農家に支払う1俵=60キロあたりの買取り額(概算金)を、1等米の中の特別栽培米で3万3240円にすると発表しました。この価格は去年よりも約1万1000円ほど高く、全国トップクラスの高価格となっています。

JA阿蘇では飼料の高騰など物価高の中、農家がコメを作り続けられる持続可能な額として価格を設定したとしています。

JA阿蘇 立石翼稲作部会長「新米を食べていただいて、新しいコメに対しての価値観を見直していただけると助かります」

消費者への影響は?

ある コメの販売業者に話を聞くと「概算金が60キロ3万3240円なら、小売店での5キロの販売価格は5000円になってもおかしくない」ということでした。

概算金が2万2020円だった去年は、5キロの平均販売価格が2821円、そして1万4520円だったおととしは2000円を下回っていました。