熊本県の球磨川の支流、川辺川に国が計画している流水型ダムの建設事業を巡り、人吉市で公聴会が開かれています。

この公聴会は土地収用法に基づき、国土交通省がダムの事業認定を受けるために必要な手続きの一つです。

きのう(9月5日)人吉市で始まった公聴会では、国交省が川辺川にダムを建設する目的や事業内容を説明した後、5年前の7月豪雨で被災した人や川漁師たちがダム事業に対する意見を述べています。

今後、事業が認定されると、土地の所有者や漁業権者との交渉が折り合わない場合、国が強制的に対象の土地や漁業権を取得できるようになります。

公聴会はきょうまでですが、ダム建設に反対する市民団体は、「意見を述べることが認められなかった人が多くいる」として、公聴会の追加開催を求めています。