ロシアの侵攻が始まって3年以上が経過したウクライナの現状を伝えようと、現地で活動するジャーナリストたちが熊本市内で講演しました。

「家が危険に冒されている。これは住宅の台所です。幸せに家族が暮らしていたが一瞬でそのように変わりました」

ウクライナの現状を伝えたのは、現地で仕事を続ける記者やニュースキャスターです。

講演会を主催したグリーンコープ生協くまもとは、侵攻が始まった3年前からNPO団体などを通じてウクライナを支援していて、支援金の一部が取材活動や新聞の発行などにも充てられていることからこの場を設けました。

「私たちジャーナリストはウクライナで業務を果たし世界に伝えている。その義務がある」

大規模な攻撃を受けている南部・ザポリージャ州の一部地域では、電気やインターネットが満足に通じず、住民は自国が置かれた状況をなかなかつかめないといいます。

講演会で紹介されたのは、彼らがそれぞれの地区を訪れて、新聞を届ける様子です。ザポリージャの地域新聞の編集長で自ら新聞を届けているスヴィトラーナ・カルペンコさんは「人々にとって、新聞は希望の印」と話し、これまでの支援に感謝を述べました。

「ありがとう」