肌の露出が増える季節…腕や脇などの体毛が気になるといった理由から、小中学生を中心に増えているのが「キッズ脱毛」です。

美容皮膚科が全国の小中学生を対象とした調査によりますと、小学生の8割以上、中学生の9割以上が「自分の体毛が気になる」と回答しています。

「体毛が気になるタイミング」は、小学生女子は「半袖・半ズボンの時」、小学生男子が「プール」でした。
低年齢層で脱毛への関心が高まっているようですが、街の声です。

中学1年 女子「お姉ちゃんがやっていたからそれを見てやりたいと思った」
母親「小学生の頃、一回やってみたいとは言われた。ただ、まだ早いので。後の影響が心配なのと、費用も」
母親「今は家庭用の脱毛器具で、女3人なので一緒に使っている。小学生はさすがにちょっとまだ肌が敏感なところがあるので気になりますけど、中学・高校はありかなと」
60代祖母「私達の時代はそこまで考えなかったが、時代が変わったからそういうことなのかなと思う」

関心が高まっている理由を専門医に尋ねると
(1)SNSにより『憧れ』が身近に
(2)親に脱毛経験者も多く抵抗感が低い
(3)痛みの少ない機械の登場
などが挙げられるそうです。

脱毛は、大きく分けると皮膚科などの医療機関で医師や看護師による「医療脱毛」と、エステサロンで光脱毛器を使う「エステ脱毛」の2種類があります。

エステサロンに通う小学生を取材しました。

キッズ脱毛に1年間通っている小学2年のなぎささんです。
小学2年 なぎささん「保育園の頃から思っていた。12回目。最初は痛かったけど、結構慣れてきた」

通い始めたきっかけは母親の勧めでした。
母親「自分が小学校の時に高学年になると気になって。脱毛って昔はなかったけど、してあげられたら楽かなと思って」

施術時間は約10分。光を当てた部分は2週間前後で自然に抜けるといいます。
15年前に「キッズ脱毛」を始めたこのエステサロンで、今では利用者の約4割が小学生だということです。

ウィズマツオカ 松岡ゆう専務「コンプレックスを抱えているお子様が増えていて、今の毛質が嫌で、おでこや眉間、口まわり、あとやっぱり洋服から出る腕と足が多い。また生えてくるかもしれないけれど、日々の生活が楽しくなるだけでも」

専門医は「基本的にいくつから脱毛を始めても問題はない」としていますが、「小中学生は成長期のため毛根が増える可能性があり、第二次成長期が落ち着く18歳以上で検討してもいいのでは」と話しています。

また、若者の脱毛が増えたことで、契約などのトラブルも増えています。昨年度、国民生活センターに寄せられた10代の消費者トラブルで最も多い内容は「脱毛エステ」でした。
2021年には203件だった相談が、2024年には613件と、ここ数年、高い水準で推移しています。
熊本県内でも相談は増加傾向です。「契約したがサロンが倒産してしまった。支払いなどどうしたらいいのか」「娘が契約してきたが高額だったので解約したい」などのトラブルが多いそうです。
脱毛が本当に必要なのか、家庭でしっかり話し合って、適切な方法や場所を選択してください。









