
昭和60年(1985)7月、大津町の本田技研熊本製作所で行われた、排気量50cc、いわゆる「原付スクーター」のレースの映像です。熊本製作所はホンダの二輪生産の拠点であることから、二輪車の安全運転の普及にも当時から力を入れていて、「原付スクーターレース」もその一環として開催されました。当時のニュースはこう伝えています。


「このレースは、熊本県モータースポーツ委員会の主催で開かれたもので、女性15人を含む315人のライダーが出場しました。バイクは、すべて50ccのスクーターで1周1.2キロのコースを5周してタイムを競うスプリントと20分の制限時間内にコースを何周できるかを争う耐久レースが行われました。


このレースは、安全なコースで「本格的なレースの気分を味わおう」というのが目的で、参加したライダーたちは色とりどりのスーツに身を包み、ヘアピンカーブや難しいコーナリングでテクニックを競いました」

庶民の足として親しまれた50ccバイクですが、2025年中の生産終了が決まっています。この小さくてかわいい姿はだんだん見られなくなってゆくことでしょう。