熊本県の天草工業ソフトボール部は、マネージャーを含めて18人。彼らが目指すのは初優勝した2013年以来の県高校総体の頂点です。
今の3年生が中心になってから、主要な県大会では準決勝敗退が続き、“ベスト4の壁” に直面しています。
その壁を打ち破るきっかけとなるかもしれない存在が、今年、チームに加わりました。
木村模吾選手(3年)「別次元です」

“別次元”の球を投げているのは、チームメートではなく、26歳の山地雄晨(やまち・ゆうしん)部長です。
実は山地さんはピッチャーとして国内最高峰の「日本リーグ」でプレーする、現役のソフトボール選手です。

現在は、熊本市内のクラブチームに所属し、週末を中心に活動する一方で、普段は工業高校で実習の先生として働いていて、4月に天草工業に赴任しました。
打撃練習の際には、山地部長、自らマウンドに立ちます。
選手たちがケガをしないように6割ほどの力で投げていると言いますが、それでも、高校生にとってはハイレベルな練習相手です。

吉田圭汰選手(3年)「いつもは打てないんですけど打てました。山地先生との練習でバッティングがどんどん良くなってきました」
山地雄晨部長「最近は打ってやるぞ!みたいな感じで来るので、こちらとしても結構嬉しいですね。楽しくて」
この「別次元」の指導は、チームにどんな変化をもたらしているのでしょうか?