再び動き出した子ども時代 娘たちは…
木本さん「すごく心を惹かれた。今まで自分がやり残してきたことをもう一度チャレンジできるんだって」
しかし、娘たちは生活面や金銭面を心配し、入学を反対したと言います。
『何でいまさら中学校に行って勉強して、それが何に役に立つの?』
『わざわざ拠点を移して生活を切り詰めながら、生活をしなければならないの?』
木本さん「…けれども、私はどうしても、やり残してたことにもう一度チャレンジしたいって気持ちが諦めきれなかった。ですから、親子の縁を切られてもいい!と思って」
勉強にしっかり取り組むため学校の近くにアパートを借り、娘たちに金銭的な負担をかけないよう、新たな仕事も自分で探しました。
月曜から金曜まで学校の近くの高齢者施設で働いています。午前8時から午後1時まで5時間、休憩はありません。
木本さん「学校はね、食べ物で言うと別腹みたいな感じで、仕事とはまた全然違うんですよね。みんな来ていて、楽しいし」

そんな木本さんには、目標があります。
木本さん「もう半世紀以上も前に習ったので、ただ一つ覚えてる英語は『This is a pen』それしか分からない。私が元気で頑張っていることを、娘たちに英語で書いて送りたいと思っています」