東京の賛育会病院が、熊本市の慈恵病院に次いで全国の医療機関で2か所目となる内密出産と、いわゆる「赤ちゃんポスト」の運用を3月31日から開始しました。これに対し、慈恵病院が対応を検討しています。
※4月4日(金)更新
「看過できない社会問題と向き合う」
賛育会 中村基信常務理事「内密出産の受け入れと匿名による赤ちゃんの預け入れを、正式名称『いのちのバスケット』、通称『ベビーバスケット』として開始することにしました」
東京都墨田区の社会福祉法人「賛育会」は、区内の「賛育会病院」で3月31日午後1時から、母親が病院にだけ身元を明かして出産する「内密出産」と、育てられない赤ちゃんを匿名で預かる「ベビーバスケット」の運用を始めると発表しました。

賛育会病院の「ベビーバスケット」は生後4週間以内の新生児が対象で、病院内の一室に赤ちゃんを預け入れると、1分以内にスタッフが駆けつけます。そして一定期間、預かった後に児童相談所と連携し、里親などにつなげる方針です。
全国の医療機関では、熊本市の慈恵病院に続き2か所目となります。
中村常務理事「生活困窮・育児不安・虐待などその背景は複雑になり、深刻化している。賛育会病院はこれらの看過できない社会問題と向き合って、尊い命を救う一助となるべく始める」
(賛育会病院「ベビーバスケット」へのアクセス方法は、病院HPやYouTubeチャンネル「社会福祉法人賛育会」の動画に記載)
【賛育会病院の内密出産の相談電話】
03-3622-1651 祝日や年末を除く月曜~金曜の午前9時~午後4時