昭和34年(1959)、阿蘇の観光地 俵山(たわらやま)をバスツアーで訪れて、わらび狩りを楽しむ人々の映像です。当時ニュースはこう伝えています。

「阿蘇高原の春は 今がたけなわとあって、熊本日日新聞社恒例の ‶わらび狩り″ バスツアーが行われました。


250人の参加者はバス5台に分乗し、定刻午前9時半に本社前を出発しました。一行は阿蘇路のさわやかな空気を満喫しながら俵山に到着。


高原の緑のスロープはわらび狩りの人達で時ならぬ賑わいです。なだらかな外輪山の山並みが春の陽射しに美しい輝きを見せるうちにわらび摘む手も思わず弾んで、カゴや包みはたちまちわらびの山。


摘み終わったところでお弁当を食べる人、素晴らしい景色をながめながら昼寝としゃれこむ人、最後まで粘るご婦人など、思い思いに高原の春を楽しみながら午後3時頃帰途につきました。」

