2020年の豪雨災害を受け、熊本県人吉市が市中心部で建設を進めていた災害公営住宅が完成し、2月28日に落成式が行われました。

完成したのは大工団地と九日団地の2棟で、どちらも鉄筋コンクリート造りの5階建てです。

一階は中庭、三階に集会所があり、災害時の避難所としても利用されます。

集会所

落成式では松岡隼人(まつおか はやと)人吉市長から入居者代表の岩本凉子(いわもと りょうこ)さんに部屋の鍵が手渡されました。2つの団地には44世帯68人が入居する予定です。

岩本凉子さん「首を長くして待っておりました」「思ったより広いですね」

部屋を見学した岩本さんは「みんなで仲良く協力していきたい」と話していました。

一方、この災害公営住宅をめぐっては「豪雨災害で浸水した地域にある」として建設に反対する住民たちが、市に対し住宅購入費など約18億円の支出差し止めなどを求め裁判で争っています。