一部区間が不通となっているJR肥薩線の復旧に向け、熊本県が利用者を増やすための具体策の最終案をJR九州に示しました。

きょう(27日)、国・県・JR九州が肥薩線の復旧について会議を開きました。

熊本県 亀崎直隆副知事「今年度末の最終合意に向けて、いよいよ正念場を迎えているという認識」

JR肥薩線をめぐっては、2020年7月の豪雨で被災し八代駅と鹿児島県の吉松駅の間が不通となっています。そのうち八代と人吉の区間は鉄道で復旧させることで、国・県とJR九州が基本合意しています。

しかし、元々赤字路線だったため、JR九州は県に鉄道利用を増やすための具体策を示すよう求めていました。

県はこれまでに観光施設や景観の整備、新たな観光列車の導入など20の策を示していました。

きょう(27日)の会議で県はこの策についての経費を明らかにし、初期費用として約114億円、加えて15年間の運営費が63億8000万円かかる見込みを示しました。

JR九州はさらに、肥薩線のどの駅を復旧させるかを示すよう求めました。