しかし期待されて進学した大学では故障の連続。駅伝メンバーに入れず「陸上をやめよう」と考えた時期もありました。それでも、悩み抜いた末に導き出した答えは。

鶴川選手「僕は陸上を楽しんでやることが自分のパフォーマンスを一番出せる理由なのかなと、そこで気付けたんだと思います」

本来の明るさを取り戻した鶴川。青山学院大の選手寮では、鶴川の周囲に笑顔が溢れています。

「ツルさんの!”良いところ”ゲーム!イエーイ!」
「顔がカッコイイ」「足が速い」

箱根駅伝MVPの野村昭夢選手も鶴川の実力に脱帽です。

野村昭夢選手(写真中央)

――鶴川選手は走るのが速いですか?
箱根駅伝・最優秀選手 野村昭夢選手(4年)「走るの速いっす。(鶴川に)勝てる未来が見えないです。だから、勝とうとは思っていない」

大学トップレベルの選手に成長した鶴川が、ふるさと熊本の街並みを駆け抜けます。

鶴川選手「やっぱり、熊本で絶対に一番になりたい」

その鶴川のことを強く意識する選手が、中央大学にいます。