国が公表した「内密出産」のガイドラインについて、熊本市の慈恵病院は具体的な定義などを盛り込む必要があると訴えました。
国は先月 9月30日、病院以外に身元を明かさず出産する「内密出産」のガイドラインを公表。

しかし慈恵病院の蓮田 健(はすだ たけし)院長は、前提となる「内密出産」そのものの定義が曖昧だと、疑問を投げかけました。

慈恵病院 蓮田 健 院長
「(曖昧だと)いち民間機関が定義をしていいのかなと。そこが心配です。それを投げかけています。これでいいでしょうかと。そこで国のかたがお決めないならば、私たちが決めないといけないと」

その上で医療機関と国が話し合いガイドラインを改訂する必要があると訴えています。
一方で、新たに「内密出産」の6例目・7例目となる事例が8月と9月あり、赤ちゃんはすでに乳児院に預けられたことが明らかになりました。
