熊本市交通局が、機械の故障を理由に市電の超低床車両2編成を廃車にすることが分かりました。
熊本市交通局が廃車にするのは、9700型と呼ばれる超低床車両の2編成です。

ドイツ製のこれら車両は1997年に導入が始まり、今回の2編成は約20年間運行しましたが、7年前にモーターの制御機器が故障して以降、運行を止めていました。
市交通局によりますと、当時は2編成合わせて年間約4600万円でリースをしていましたが、ドイツでは故障した機械の製造をすでに終えていて、修理費も高額だったことから、廃車を決めました。
低床車両の廃車は、今回が初めてです。

今回廃車になる車両の運行は約20年間でしたが、市電で最も長く運行している車両は72年になるということです。市電ではこの2編成を除くと、低床車両と超低床車両を合わせて8編成所有していますが、来年度(2025年度)には新たに新型車両を2編成導入する方針です。
廃車にする車両からは既に多くの部品を取り外し、一部は他の車両の部品としてリサイクルしていますが、残りについては今後、一般向けに販売やオークションを行う予定です。