インドネシアに滞在後、熊本県玉名市に住んでいる男性が腸チフスに感染したと県が発表しました。

熊本県内での発生は2014年以来、11年ぶりです。

感染したのは11月までインドネシアに滞在していた玉名市の20代の男性です。

県によりますと男性は12月14日に発熱して高熱が続いたため、医療機関で受診し、入院しました。 その後、血液検査や検便した結果、腸チフス菌を確認したため、有明保健所に報告が入りました。

この男性の周囲では別の感染者はいないということです。

腸チフスに感染すると、39℃から40℃の高熱のほか、背中や胸などにバラの花に似た発疹や下痢などの症状が見られ、重症の場合は腸から出血することがあります。

国内で報告される患者の多くが海外から菌を持ち帰っていることから、海外に渡航する前に予防接種が推奨されています。

また、チフス菌に汚染された水や、その水で洗った野菜を生で食べると、腸チフスに感染することがあることから、県では現地を訪れた後も、生ものや生水の摂取を控え、食事前の手洗いをするように呼びかけています。