大規模な災害が起きて多くの帰宅困難者が出たことを想定した訓練がJR熊本駅周辺で実施されました。

訓練は、熊本地方で最大震度6弱の地震が発生し、熊本駅周辺で約1900人が帰宅困難になったとの想定で行われました。

熊本地方合同庁舎には対策本部が設けられ、駅周辺の商業施設など6カ所に帰宅困難者の受け入れを要請しました。

訓練(東横イン熊本駅前)

これを受けてホテルでは、施設の安全を確認しながら毛布やシーツを準備して受け入れ態勢を整えました。

記者「熊本駅の高架下ですが、このマンホールには『災害用』と書かれています」

災害用マンホールトイレ

また熊本駅では、水道が断水した時にも使える「マンホールトイレ」を準備。JR九州の社員などが息の合ったチームワークで約5分で設置しました。

熊本市危機管理課 上村卓也 課長「(大規模災害時は)退避施設の開設が重要なポイントになる。スムーズに開設できるよう訓練を重ねたい」

熊本市は地震で約4500人が帰宅困難になると想定し、市内に7カ所ある一時避難施設にしていますが、市は今後、この避難施設をさらに増やす方針です。