「予約すら取れない」原因は…?
タクシーの配車担当者にとってこのシーズンはまさに戦場です。200台以上を所有するこのタクシー会社では、夕方になると配車依頼の電話が鳴りやむことはありません。

担当者
「本日はご予約はいっぱいでございます」
「その時間帯指定は厳しいですね」
もはや予約すら取れない状態。配車が思うようにいかない原因のひとつがドライバー不足です。
TaKuRoo 今村英敏代表「全体的に車が熊本市内で足りていない状況なので、我々も(タクシーを)手配するのはひと苦労しているという現状です」
熊本県タクシー協会によりますと、コロナ禍前には4000人以上いたタクシードライバーは、タクシー会社の倒産や収入減少の影響で離職も相次ぎ、11月には3600人ほどになっています。

〈県内のタクシードライバーの人数〉
※県タクシー協会
2019年 4134人
2020年 4103人
2021年 3872人
2022年 3645人
2023年 3482人
2024年11月 3629人
また、ドライバーの高齢化や働き方改革の影響もあり、タクシーがどれくらい動いているかを表す実働率も、コロナ禍前と比べると10%以上減少し「車両はあるがドライバーがいない」という状態が続いているのです。

〈県内でのタクシー実働率の推移〉
※九州運輸局
2019年 61.64%
2020年 48.52%
2021年 48.62%
2022年 49.08%
2023年 49.69%
ただ、タクシー会社も手をこまねいているわけではありません。
今年4月から熊本市などの一部地域に1回500円の予約料金制度を導入。有料化で不確実な予約をなくし配車のロスを減らしました。









