今、熊本市や菊陽町などで時給が上昇傾向で、人員の確保に一部で影響が出ています。何が起きているんでしょうか。
客は多いが「スタッフが不足」

菊陽町にあるラーメン店「天外天」。とんこつと鶏ガラでとるスープとにんにくパウダーが魅力で、この1杯を求めて多くの人が店を訪れます。
そんな人気店が11月初旬で菊陽町から撤退することになりました。
理由は人手不足です。

天外天 口田祥太 本店店長「オープン当初は30人近くいたんですけど、レギュラーで5~6人に減っているので、人がいないのが現状ですね」
2022年に熊本市の繁華街から移転しましたが、開店当初からのスタッフは大学の卒業などで辞めていきました。
人気店のため客は多く、営業を続けるには6人程度の配置が必要で、現状シフトを組むのが難しいということです。
そして、募集をかけても…。
時給を上げても集まりにくい
ラーメン天外天 小田圭太郎社長「最大で1300円までの時給は出せるようにしていたんですけど、それでもなかなか。(人が)集まりにくいですね」

天外天を経営する小田さんはTSMCの工場ができて以降、周辺の時給が上昇傾向で、それに合わせてさらに時給を上げると経営が成り立たないと感じています。
小田社長「(時給が)1000円超えてくるとなかなか売価に転嫁できないところもあるので、難しいですよね」