熊本労働局の審議会は、熊本県内の最低賃金について、今より54円引き上げて時給952円とするよう熊本労働局長に答申しました。去年、過去最大の引き上げ幅だった45円を上回りました。

熊本地方最低賃金審議会では、現在の898円に対し、これまでに労働者側は152円、経営者側は32円の引き上げを提案していました。
厚生労働省の審議会は7月、熊本での引き上げの目安額を50円と示していましたが、これを上回る引き上げ幅となりました。
54円の引上げを巡っては、きょう(8月9日)の審議会に出席した委員長を除く委員12人のうち、経営者側の委員5人が「物価高騰が進むが、価格への転嫁が進まない事業者が多い」などと反対しましたが、労働者側委員と公益委員の合わせて8人が賛成し、最低賃金を952円とすることが決まりました。

新たな最低賃金は、早ければ今年10月中に適用される見通しです。









