8日は熊本大学の合格発表でした。5年ぶりに合格者の受験番号が掲示されましたが、その様子は変わっていました。

熊本大学黒髪キャンパス。コロナ禍では密を避けるため受験番号の掲示はありませんでしたが、今年5年ぶりに復活しました。

「正直難しくて落ちると思っていたので受かって良かったです。泣きそうです」
(工学部に合格)

自分の番号を見つけた受験生。しかし…

「ちょっと待って、確認したい…ありますね。もう安心しかないですね」(理学部に合格)

また、今年4月に1期生を迎える経済や半導体などについて学べる情報融合学環の合格者も。

「1期生なので、いい道を切り開いて後輩たちにもこの学環に入ってほしい」(情報融合学環に合格)

約1250人が合格しましたが、キャンパスに来ていたのは30人ほど。在学生の姿も少なく人はまばらな印象です。

5年前はこの賑わい。大学は在学生の多くがコロナ禍前の合格発表を経験していないため賑わいが戻らなかったと見ています。

さらにさかのぼり45年前、1979年は人が密集しています。当時は名前も掲示されていました。

「やったー胴上げ胴上げ」

「やったやったーあそこほら、やったー良かった」
「恥ずかしい ちょっと」
「ちょっと、大人気ないよ」
「良かった。苦労かけました」

合格した人は上級生から胴上げで祝福されます。実は、この胴上げ…有料でした。

(看板を見せて)
「いらっしゃいませ いらっしゃいませ」

さらに、携帯電話がない時代。会場に設置された赤電話で報告していました。

「もしもし おばあちゃん受かったよ」

合格発表のあり方も時代と共に変化しています。