熊本市役所本庁舎の建て替えについて、熊本市は前に進めるべく建て替え候補地として、現在の本庁舎やNTT桜町ビル跡地など4か所を示しています。

しかし未だ建て替えは正式に決まっておらず、きょう(22日)開かれた市議会の委員会で、庁舎問題を巡り一部の市議が「待った」をかけました。

議員から「乱暴な手法」との意見が

22日(木)午前に開かれた熊本市の予算や決算について審査する、市議会の予算決算委員会。

庁舎建て替えの議論の進め方や市が示した事業者との契約方法について、議員が疑問を呈しました。

共産党熊本市議団 上野美恵子議員
「(他都市では)500億円規模の大事業をこのように乱暴な手法では行わないのではないでしょうか。基本を逸脱したやり方で私は異常だと思う」

本庁舎建て替えの基本計画や基本設計、実施設計を一体的に発注しようとする市の方針などについて「異常だ」と指摘しました。

これに対し大西市長は…。

熊本市 大西一史市長
「(上野議員は)異常と言ったが、適切な手続きを踏んで、市民からもしっかりと意見を聞いて進めていきます」

このように大西市長は適切に進められているとし、委員会では新庁舎の整備検討支援のための業務委託費用、約4000万円が可決されました。