新型コロナによる渡航条件が緩和され、個人でも約2年3か月ぶりに韓国への韓国旅行ができるようになった。地理的に近く新型コロナが流行する前は、多くの人の往来があった日韓。以前のようにビザ免除にはなっていないものの、観光ビザ“解禁”初日には領事館の前に長蛇の列ができたのは記憶に新しい。ビザが発給されるまで約2週間、添付する航空券のコピーは1か月程度の先日付のものが求められる。

そんな“ビザレース”を勝ち抜いた人は、早ければ7月上旬から韓国入りすることになる。新型コロナで外国人観光客が激減したいまの韓国はどうなっているのか?RKBの記者が一足先に現地の様子を見て回った。

◆事前登録でスムーズに入国


個人が韓国に観光旅行するのに必要なステップはいまのところ下記の通りだ。

1)パスポート・航空券・観光ビザ・ワクチン接種証明書(2回もしくは3回)を用意する
  ※2回の場合帰国時に隔離措置、3回の場合は隔離免除の違いがある

2)日本で出国の前日か前々日に受けたPCR検査の陰性証明書を取得する

3)韓国の検疫サイト(Qコード)に上記情報や韓国での宿泊先や健康状態を入力


取材班は先週、韓国の観光事業を行う会社が企画したマスコミ向けのツアーに一足先に参加した。福岡空港から飛行機で約1時間30分。仁川空港は東京便と同じぐらいのフライト時間だ。事前に新型コロナの陰性証明書や宿泊先の情報をインターネットで登録すれば、スムーズに入国できる。

韓国では入国後3日以内に有料のPCR検査を受けなければならない。仁川空港では今年1月にオープンした検査エリアですぐに受けられた(記者が受けたPCR検査は8000円)。空港での準備が整えば、いざ出発だ。

◆世界遺産「水原」は4月から入場無料に

ソウル中心部から南に約30キロ離れた水原。代表的な観光地として知られる世界文化遺産「水原華城」の入場料が今年4月、全面的に無料となり気軽に楽しめるようになっている。


そんな世界遺産の隣には、なにやら巨大な気球がある。実際に乗ってみた。約150メートルの高さまで上がる気球は「水原華城」を見下ろすことができるアクティビティだ。

RKB下濱美有「風が吹いていてかなり揺れるので怖いですし下も見られないんです。けれど世界文化遺産が一望できる素晴らしい絶景です」

スリルを感じながら美しい景色を望む新体験は夜も実施されている。韓国ではデートスポットとしても人気だという。


美味しいグルメも韓国旅行の醍醐味のひとつ。水原のご当地グルメは大きな骨付きのカルビだ。

RKB下濱美有「お肉が柔らかくてジューシーです。味付けは塩ベースと聞いていたのですが、薬味の味がして甘辛いタレがかかっているのでとてもおいしいです」