値上がりが止まらないガソリン。ガソリン代を気にせず車に乗れるサービス「カーシェア」を利用する人が増えています。

◆ガソリン代高騰で選択肢に

新型コロナによる行動制限が緩和され、車で遠出が増えている中で、痛手になっているのがガソリン代の高騰。8月14日時点の店頭小売価格は全国平均181.9円で、13週連続の値上がり。「このままでは200円を超すのでは」という試算もあります。

Q.カーシェアをいつ使う?
「旅先ですね。ガソリンを入れずに返してよい」「レンタカーに比べ安いし、手軽に使える。ガソリン代がかからないところが一つの利点かな」

全国で4万台の車を展開するカーシェア最王手タイムズカーの会員数は229万人(2023年7月)。2022年7月の194万人に比べ、約2割増加しています。

タイムズモビリティ 三浦淳美経営企画部長「ガソリンが高騰してきていて、『カーシェアリングでもよいのではないか』という選択肢を持った人が増えてきている印象はあります」

◆どれだけ走っても、ガソリン代込み

ガソリン代込々の料金システム。タイムズカーの場合、初期費用は登録料1650円に、月の基本料金が880円で、まず2530円かかります。
利用するたびにかかる費用は、15分あたり220円。時間ごとのパック料金もあり、6時間までは何キロ走っても4290円です。この利用料にガソリン代も含まれていて、どれだけ車を走らせても値段が変わることはありません。

◆「社用車」として法人契約も増加

利用者のメインは、車を持たない20~30代ですが、社用車としての法人契約も増えているそうです。「どのカーシェアも価格はほぼ同じ」と言います。


タイムズモビリティ 経営企画部長「もっと便利な場所に広げて、より多くのお客様にご利用いただきたい」


タイムズカーは「現時点では企業努力により値上げはしない」ということですが、「上げざるを得ない時がくるかもしれない」とも話しています。