全国中学生ウエイトリフティング選手権が7月16日~17日に開催され、競技歴わずか約1年の福岡県久留米市在住の姉妹が大活躍を見せました。

◆中2の妹・鶴田利花子選手は銀メダル

茨城県で開催されたウエイトリフティングの全国中学生選手権大会。日本一を目指して、久留米市立北野中学の鶴田利菜子選手(15)と、鶴田利花子選手(14)の姉妹が出場しました。
ウエイトリフティングは、バーベルを頭上まで一気に上げる「スナッチ」と、床からいったん鎖骨の位置まで上げた後で頭の上に持ち上げる「クリーン&ジャーク」の合計重量で競います。
まずは妹で中学2年の利花子選手が45キロ級に出場。全ての試技を成功させ「クリーン&ジャーク」では自己ベストを更新、銀メダルに輝きました。

◆姉・鶴田利菜子選手は競り合いの末に金メダル

一方、中学3年の姉・利菜子選手は55キロ級に出場。ラスト1回の「クリーン&ジャーク」を残して、ライバル選手と同記録というデッドヒートを繰り広げます。挑戦する重量によって勝敗が決するため、駆け引きが続いた結果、まずはライバル選手が71キロを成功させると。利菜子選手は1キロ重い72キロに挑戦します。

妹の利花子選手「いけるよー!自信持って!」
(姉・利菜子選手が試技成功)

重圧のかかる場面でしっかりと成功させ、見事な日本一。競技歴わずか1年ほどの姉妹が金メダルと銀メダルを獲得する快挙を成し遂げました。

鶴田姉妹の指導に当たる吹原英明監督は、今回の結果について「競技を始めて1年ちょっと、しかも週に3回の限られた練習の中で、妥協することなく最後まで全力で取り組んだことが結果につながった」と喜びました。
監督によると、姉妹は「瞬発力や身体能力で、ウエイトリフティングの適性を持っている」ということです。