福岡県内の小学校6年生から、RKB毎日放送にはがきが届きました。「私が育った開(ひらき)小学校は、今年で閉校し、合併します。大好きな開小学校という思いを込めて6年生で歌を作りました」。学校への感謝の思いをオリジナルの曲にして、歌い上げた子供たち取材しました。

◆私たちの学校がなくなる……

福岡県の南部・みやま市にある開小学校。少子化によって小中学校が再編され、4月から4つの小学校が1つの学校に統合されます。

児童「おはようございまーす」
山口信子校長「おはようございまーす」

児童数は全校で59人。1学年平均10人ほどで授業が行われてきました。今回、番組にハガキをくれたのは6年生の児童たち。取材に来てほしかった理由を聞いてみました。

はがきを書いた田中奏多くん「開小学校は、みやま市で人数は一番少ないけど、1~6年が全員笑顔で歌っていたりするから、聴いた人が自分の思い出も思い出すかもしれないから」

◆「クラスメートたちの思いそのまま」6年生が書いた1編の詩

その歌の元になったのは、クラスの女の子が書いた1編の詩でした。

塚本蒼彩(あおい)さん「卒業生のいろんな思い出が込められている学校だから、閉校はしちゃうけれど、でもみんなに開小のことを覚えておいてほしい、忘れないでほしいという思いが一番強かったです」

地元の文学賞にも選ばれたこの詩は、クラスメートたちの思いそのままだったのです



河野那美さん「蒼彩さんの詩が元となって、みんなで伝えたい言葉、歌に入れたい言葉を入れ込んで、担任の先生が曲を作ってみんなで歌いました」
作曲した米本美紀教諭(6年生の担任)「蒼彩さんがあの詩を読んだんです。声を聞きながら、学校の校舎の中が浮かんでくる。子供たちの顔も浮かんできて、涙が出ましたね」