ウクライナから福岡に避難してきた学生たちが、「卒業式」に出席しました。日本での暮らしも、もう1年。一緒に学んできた日本の大学生にとっても、得がたい体験だったようです。
◆“卒業式”に出席したウクライナの大学生

「修了証、エリザベータ・ペトロヴァ…」
福岡県太宰府市の日本経済大学で3月17日に行われた学位授与式。ウクライナから避難している学生38人も出席しました。2022年2月、ロシアによる軍事侵攻を受け、ウクライナから大勢の人が世界中に避難しました。日本にも2000人を超える人が避難するなか、日本経済大学は「学生たちを無償で受け入れる」と申し出ました。
◆約70人を受け入れた日本経済大学

4月、約70人のウクライナ人学生が入学し、寮で暮らしながら大学生活を始めました。
マルガリータ・ダガエヴァさん「感謝の気持ちがある。うれしかったです」
ルスラーナ・コニコヴァさん「うれしかったけど、戦争で悲しい気持ちもある」
着物の着付け体験や企業へのインターンシップなど様々なことにチャレンジした1年。日本でのプログラムを受けながらオンラインで試験を受け、13人がキーウ国立言語大学を卒業しています。
◆かなわなかった母国での卒業

母国でかなわなかった卒業式を体験させてあげたいという思いから今回、この13人にも修了証を渡すことにしました。
ポリナ・コルズニナさんの答辞「ロシアによるウクライナ侵攻後、すぐに私たちを受け入れてくださり、1年間私たちの成長を願い、ご指導いただき、心より御礼申し上げます。この1年間、ご支援や学びを胸によりよい未来を切り拓いていけるよう努力を続けてまいります」
◆「1年間、本当にあっという間」

また、13人以外の学生たちにも1年間のプログラムの修了証が手渡されました。
エリザベータ・ペトロヴァさん「去年の今ごろに来日したウクライナ留学生の私たちにとって、日経大での1年間は本当にあっという間に経ちました。今から日本の社会に出て、日本とウクライナ、そして、世界に貢献してまいりたいと思っております」
カテリーナ・エクザルホヴァさん「私はちょうど1年前、大学の広告チームに入ることができて、ステージに立つことができてありがたいです。これからもこのような安全で幸せな生活を続けたいと思っています」







