福岡県中間市の保育園で、5歳の男の子が送迎バスに取り残され死亡した事件について、検証委員会が再発防止策をまとめました。保育の現場の人手不足や職員が抱える不安などを、気軽に相談できる窓口を設置するよう提案しています。
◆熱中症で死亡、元園長は有罪判決
検証委員会の笠原正洋委員長は28日午後、中間市役所を訪れ、福田健次市長に報告書を手渡しました。
この事件は2021年7月、中間市の双葉保育園で倉掛冬生ちゃん(当時5)が送迎バスに日中9時間取り残され熱中症で死亡したものです。当時バスを運転していた元園長の女性が、執行猶予付きの有罪判決を受けています。◆人手不足の相談窓口を要請

検証委員会は、これまで4回の会合を通じて再発防止策を協議、報告書では、乗り降りの際に人数確認や車内の見回りを徹底することやIT機器を導入することなどを提案しました。また、保育現場の人手不足や職員が抱える不安などを気軽に相談できる窓口の設置も求めました。今回の報告を受け、中間市は、具体的な施策について検討していくとしています。







