2021年、最後の住民が退去 オーナーが2棟を90万円で落札
門司港を見下ろす高台に建つ「門司港1950団地」。もともとは1950年から翌年にかけて福岡県住宅協会(現福岡県住宅供給公社)が建設した「旧畑田団地」だった。A棟は4階建て24戸、B棟は2階建10戸。1室の広さは約40平方メートル、間取りは2Kだ。
2021年に最後の住民が退去、買い手が見つからない廃墟団地を福岡市の不動産会社「吉浦ビル」代表の吉浦隆紀さん(49)が90万で落札した。「部屋の改装(リノベーション)は入居者に任せる代わりに、家賃は三年間限定で月1万円」と募集をかけたところ、A棟24戸、B棟10戸すべてが3か月で満室になった。
既に営業中の店や改装中の部屋が多いA棟に比べ、その裏にあるB棟は、全室貸し出しているものの、まだ開発途上。蔦に絡まれた建物は、まさに廃墟状態だ。
団地のオーナー 吉浦隆紀さん(49)
「1室だけ一般公開されているのは『秘宝館』です。温泉地などにあった秘宝館が各地で閉鎖される中、今年オープンしました」
一体どんな人が「館長」なのか。藪の中を進みB棟の秘宝館を目指す。
B棟2階の6号「たまゆら珍館秘宝とオカルト室」の館長は、宿野部真央さん(36)。中に入ると、自身がコレクションした昭和に製造されたエロス関連グッズや、「呪術」の像などが所狭しと並んでいる。完全予約制で18歳未満は入館できない。







