◆内部努力では限界に 食材費の値上がりに

久留米市学校保健課 馬場洋信さん「牛肉を鶏肉に、小松菜をもやしに替えたり、デザートの回数を減らしたり工夫してきた。食材費が値上がりをしているので、これまでの献立の工夫では栄養摂取基準を満たした給食の提供が難しい」
給食費の値上げに保護者は――。

「子供が多いので、少しずつでも増えると大変になるなと。実際(物価が)上がっているので仕方ないと思う反面、家計には打撃」
「家で作る料理よりしっかりしたものを提供してもらっている。ありがたいからしょうがない」
「痛いですね。上がってほしくはないですけど、仕方がない。全部が上がっているから、給食費だけ上がらないのもおかしいのかな」
◆「栄養価を保つには…」給食を作る現場では

この日の給食の献立は、野菜たっぷりのラーメンと海藻サラダです。中華麺やキャベツ、サラダ油も価格が高騰しています

児童「ミカンとか野菜ラーメンがおいしかったです」「ヨーグルトとかデザートがあるとうれしい」

中学校の給食を調理する久留米市内の給食センターです。今年度の給食の食材費は昨年度に比べて全体で約15パーセント値上がりしています。献立を考える栄養士は食材費の高騰に頭を抱えています。

中央学校給食共同調理場 栄養教諭 郡奈知さん「中学生は小学生に比べて栄養価が1・5倍必要になりますので、食品量で考えると1・3倍になります。値上げによって、栄養面の充足が厳しい状況になっている」







