年末年始にかけて利用者が増える福岡空港の最新事情です。こちらは、最近福岡空港を出発する便を利用した人に、航空会社からあらかじめ送られたメールの内容です。保安検査場が混雑していて、通過に最大で60分程度かかる場合があると予告しています。待合室に行くまでに1時間もかかると大変ですよね…。実際に空港に行ってみたところ、検査場には平日でも行列ができていました。なぜこのような事態になっているのか、背景を取材しました。


◆旅行支援で利用客が“急増”

福岡空港の国内線ターミナルです。利用する人たちが口々に話していたのは…。


「混んでるなと思って。すごい」
「混むと嫌なので早めに時間を取ろうかなと思ってますけど」

20日に記者が訪れると出発の保安検査場付近では、レーンにおさまらない人の行列ができていました。週末だけでなく、平日もこの混雑ぶり。通過するのにかなり時間がかかっているということです。一体、何が起きているのでしょうか。



福岡国際空港広報課・小林智子課長「全国旅行支援が始まり、お客様が急激に増えていることがまず大きいです。そういうお客様は乗り慣れていないので、禁止品を持ち込まれて時間がかかり混雑しています」

新型コロナの影響で落ち込んでいた旅行の需要が回復し、大人数で出発するツアー客の姿も見かけるようになりました。空港では3年前から保安検査が強化され、上着やブーツなどは検査場でいったん脱ぐことになっています。久しぶりの旅行で検査に慣れていない人が増える中、冬は防寒で厚着をすることもあり、時間がかかる傾向です。