獅童「(歌舞伎を)見たことのない方たちに見ていただきたいという気持ち」

バズーさん:『あらしのよるに』っていうお話は、友達なのにおいしそうっていうね、この葛藤がめちゃくちゃいろんなことを教えてくれるじゃないですか。今回3歳から入れるらしいですね。
獅童さん:いつもは、大体小学生ぐらいからなんですけど、3歳まで年齢を引き下げて。通常歌舞伎だとね、小さいお子さんいらっしゃるお母様たちなんかはちょっと「まだ子どもが小さいから歌舞伎に行く時間がない」とかおっしゃる方いらっしゃるんですけども、小さいお子さんも大歓迎なので。やっぱり子供たちがキャッキャキャッキャ笑ってくれたりとか、最後はお母さんと一緒に泣いてくれたりとかっていう姿を見ると、本当にこちらもやってる側も胸が熱くなるんですね。なので今回も、3歳児からOKなので、たくさんの家族連れの方に見ていただきたいなと思いますね。
バズーさん:この年齢制限で言ったら、歌舞伎界としては思い切ったことやりましたよね。
獅童さん:そう。だけどせっかくこういった題材で、我々作り手の方も子どもから大人までということをコンセプトでやってますので、歌舞伎って難しいってイメージがあると思うんですけど、今回、「友達なのにおいしそう」っていうセリフなんかも、心の声を語るのが歌舞伎でいう義太夫という音楽なんですね。で、古典歌舞伎だと義太夫って一番最初に見たときに"なんのこと言ってんのかな?”ってなるんだけど、あれ実は役柄の心情であったりとか、そういうことを語ってるんですね。だけど今回はその語り口が現代語なので"義太夫っていうのはこういう役割なんだ歌舞伎の中で"というのも『あらしのよるに』を見ると分かるし、これからもし古典歌舞伎を見てくださるときにいろいろ思い出していただけると、だからもう、これ入門編としてはすごくいいんじゃないかなと思ってますね。
バズーさん:普段歌舞伎見ない人が会場に来てくれるということですよね。
獅童さん:ほんとにね、見たことのない方たちに見ていただきたいという気持ちですね。







