「草原に2人寝転んで、青い空に浮かぶ白い雲を見て」母・早紀江さんの小さな夢
父・滋さんは、めぐみさんが帰ってきたら、当時最先端だった六本木に連れて行って、日本がこれだけ進化、進歩したことを見せたい、ディズニーランドに連れて行って楽しい場所があることを伝えたいと言っていた。
だが、その夢は叶わず、父は会えずに他界した。
今健在の親世代の1人、母・早紀江さんの夢は、本当に小さな夢だ。
横田拓也さん
「草原に2人めぐみと寝転んで青い空に浮かぶ白い雲を見て、やっと自由になれたねっていうことを伝えたいっていうのが母・早紀江の夢です。本当に簡単なことじゃないですか。私たち1人1人が今日この会場に出て、空見てできることができない。これだけ理不尽なことが行われてるってことに私たち怒らなきゃいけないんです」
拓也さんは、私たちが絶対に諦めない、絶対に全員取り戻すまで戦い続けると語り、引き続きの理解と支援を求めた。
横田拓也さん
「私も絶対諦めません。絶対、全員取り戻すまで戦い続けますので、引き続きの皆様方のご理解とご支援をいただければと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします」
横田拓也さんの講演は全4回の連載です。
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