「自由な国でも何でもできる私たちが何もしないことは同じくらい罪深いんじゃないか」アメリカ人男性の言葉

横田めぐみさん

拓也さんは、コロナ禍前にワシントンDCで行ったシンポジウムでの、現地のアメリカ人男性の発言を紹介した。

横田拓也さん
「『この理不尽な人権問題である拉致事件で1番悪いのは北朝鮮であること言うまでもない。ただこの自由な国でも何でもできる私たちが何もしないことは同じくらい罪深いんじゃないか』ということをその男性は言っていました」

私たちは親から先生から、目の前に困った人がいれば、老人が倒れていたら助けなさい、溺れている女の子がいたら助けなさい、自分が助けに行けなくても大人を呼んで助けなさいと聞かされてきた。
困っている人がいたら、見ないふりをしてはいけない。
こう拓也さんは呼びかけた。

横田拓也さん
「行動しなくちゃいけないと思う。意思表示をしなくてはいけない。そのために、例えばブルーリボンをつけていただくとか、署名をしていただくとか、職場の方に伝えていただくとか、このことが絶対に力になります」

外交官でも警察官でもない一般市民にできることは本当に限られている。

横田拓也さん
「私たちに何があるか、言葉という武器があると思います。私も今日言葉を武器にして皆さんにお1人お1人の目を見ながら伝えています。この聞いた話の一部でも結構ですから、伝えていただくこと。これが大きいみんな武器になると思います」