芝居小屋として始まり、家族3代にわたり守り続けてきた個人経営の映画館、北九州市の「小倉昭和館」は今年8月、旦過市場の大火で焼け落ちてしまった。再建を目指す館主は、会場を間借りして映画上映会を続けている。RKBラジオ『田畑竜介 Grooooow Up』でRKB報道局の神戸金史解説委員がその様子を報告した。
◆今年創業83年だった小倉昭和館

「小倉昭和館」は趣のある映画館で、惜しむ声が本当に多いです。館主の樋口智巳さんは絶望の中から再建を決意、多くの方が支援しています。樋口さんは会場を借りて「小倉昭和館PRESENTS特別上映会」と銘打ち、映画の上映を始めています。第1弾は11月27日にホテルのホールを借りて、活動弁士付き無声映画の上映会を実施しました。
◆「間借り」で特別上映会

樋口智巳館主:ポップコーンは、チーズとキャラメル2つの味が一緒に入っていて、とてもおいしいです。それから今回、火災後作ってくださった「小倉昭和かんかん」。私の思いを詰めています、缶だけに。ツナとめんたいの缶、500円です。在りし日の……在りし日と言うのが痛いけど、昭和館の外観とネオンがラベルに映っています。よろしければ、お声かけください!

「痛い」とおっしゃった樋口さん。みんな分かっているからこそ、客は「お手伝いをしよう」と思っているわけです。
◆『劇場版 荒野に希望の灯をともす』

映画は、パキスタンやアフガニスタンで医療や農業、水源確保事業などを続け、3年前凶弾に倒れた中村哲医師のドキュメンタリー、日本電波ニュース制作の『劇場版 荒野に希望の灯をともす』。







