例年200万人を超える人出のゴールデンウイークの恒例行事「博多どんたく港まつり」。このパレードが3年ぶりに開催されることになり、準備が急ピッチで進められています。
「手指消毒の徹底や開催7日前からの体調管理の記録といたしまして、チェックシートを各団体で活用してもらいます(運営会議)

今月12日、博多どんたくを主催する「福岡市民の祭り振興会」や関係団体が、新型コロナの感染対策やパレードの流れの確認などの最終調整をしていました。コロナ禍の前から振興会で事務局長を務める三苫雄一さんも、近づく本番に期待と不安が入り交じります。



「どういう状況、条件であればやれるか一生懸命考えることから始まりました。コロナ下の開催ですのでお祭りを無事に終えらえるようそこだけを今考えております」(福岡市民の祭り振興会・三苫雄一事務局長)

3年ぶりの開催に地元は…



来月3日と4日に予定されているパレードは、感染対策のため、例年よりそれぞれ2時間短縮されます。参加団体の数も半分程度。参加者はマスクの着用や消毒、体調管理の徹底が求められます。規模は例年より縮小されたとはいえ、3年ぶりのパレードの復活に地元福岡の人は…。


「楽しみしてます」
「パワーがもらえる気がします。密に気をつけてやったらいいと思います」(市民)

日常取り戻す試金石に



パレードに参加する団体のひとつ、真弓ダンススタジオです。新型コロナで途切れるまで34年連続で参加し続けてきました。


「待ってましたという気持ちですけど、今感染者も増えていますので、緊張し練習していかないといけないし、本番も気をつけていかないといけないと思っています」(真弓ダンススタジオ小林真弓主宰)



この日は中高生のメンバーが、出番を失って眠っていたどんたく専用の衣装で練習に臨みました。


「お客さんの前で踊るのは全然違うのですごい楽しみです。学生最後のどんたくなので、今まで小学校1年生からやってきた練習の成果を出せたらいいなと思っています」(高校3年・湛日菜子さん)
「2年間どんたくがなかった分、すごい悲しかった。またできる嬉しさで、お客さんとか家族とか友達とかいっぱい見てもらえると思うので、頑張っていきたいです」(高校1年・富田華音さん)



振興会で陣頭指揮をとる三苫さんは、今回のパレードが、日常を取り戻すきっかけになればと話します。

「例年より規模はコンパクトになりますけどやるということが、次のお祭り、イベントに繋がっていくということを期待をしております」(福岡市民の祭り振興会・三苫雄一事務局長)

「祭りのある博多」の復活を期待する声にどこまで応えられるのか―。ウィズコロナで開催する今年のどんたくは、その試金石となります。