言葉が滑らかに出ない「吃音」のある人たちは、話すことに苦手意識を持っています。一方で「伝えたいことも、話したいこともある」と当たり前の欲求も。あえてコミュニケーションが鍵をにぎる接客業を体験することで、そんなもどかしさの解消につながるかもしれません。当事者も周りも理解を深める試みとして「注文に時間がかかるカフェ」がオープンしました。
◆ドリンクが出るまでクイズ

福岡県みやま市に12月3日の1日限定でオープンしたカフェ。店名は「注文に時間がかかるカフェ」です。

店員「私たちはみんな、話すことに少し時間がかかったり、時が止まったように見えると思うんですけど、ちゃんと伝えたいこともあるし話したいこともあります」
接客を担当するのは「吃音」のある若者たち。マスクに来店客へ伝えたいメッセージを書き込んでいるのは、大学1年生の平田蓮太郎さんです。「いらっしゃいませ!お飲み物をお伺いします!」イメージトレーニングの最中です。

平田蓮太郎さん「(緊張していますか?)緊張しますよ、そりゃ。お客さんに緊張というよりカメラへの緊張が大きいです
特に決められたセリフはなく、それぞれが言いやすい言葉で接客します。ドリンクの待ち時間は、吃音に関するクイズを出して和やかな雰囲気にします。

クイズを出す店員「吃音がある人が話すのに時間がかかっている、どうする?」
客「話終わるのを待つ!」
クイズを出す店員「正解です」







