▽10月3日(金)福岡ソフトバンクホークス(パ1位)vsオリックス・バファローズ(パ3位)/みずほPayPayドーム
2年連続リーグ連覇を達成したソフトバンクは3日、オリックスとホーム最終戦に臨んだ。ソフトバンクの先発は、あとアウト1つで規定投球回に達する上沢直之。先頭の森をセンターフライに打ち取り、まずは目標を達成すると、2番・宗にヒットを許すも後続をダブルプレーに仕留める。
そのウラ、ソフトバンクは首位打者争いを繰り広げる2人がいきなり球場を沸かす。ノーアウト1塁で、打率リーグ2位の柳町が6号2ランを放ち2点を先制すると…。既定の443打席まであと「3」と迫っている打率リーグ1位の牧原大成もヒットを放つ。両者一歩も譲らない姿にスタンドから大きな歓声が上がる。
2回表は、上沢がオリックス4番太田からの中軸打線を相手に、3者連続三振に切って取る。
2点リードの5回表、2人目の東浜が不運なヒットから1アウト満塁とピンチを広げてしまうが、代わった3人目の松本晴が圧巻の投球を見せる。オリックス1番・森、2番・宗を連続三振に仕留める。
ピンチを脱したソフトバンクはそのウラ、9番・野村、1番・柳田の連打でチャンスを作ると、ファンの声援が飛ぶ中、3番・牧原が打席へ向かう。プロ15年目にして初めて到達した規定打席(今季443打席目)で、牧原は相手の意表を突くバントヒットを仕掛け見事、出塁。思わずベンチの小久保監督もニヤリと笑みを見せる。
首位打者のタイトル争いを繰り広げる2人に負けじと打線がつながる。続く4番・山川はフォアボールを選び、押し出しで追加点を奪うと、5番・栗原は第8号の満塁ホームラン、さらに6番・谷川原も3号ソロホームランを放ち、8対0と試合を決定づける。
打線の勢いは止まらない。6回ウラには、柳田に復帰後初&4月1日以来となる3号ソロホームランが飛び出す。
7回表は4人目のオスナが登板、わずか7球で三者凡退に抑え、ポストシーズンに向けて状態の良さを示す。
8回ウラは若手が猛アピール。途中出場の笹川がヒットを放つと、ルーキー庄子がタイムリー2ベースを放ち、10点目。14安打10得点と、打線が奮起したソフトバンクがホーム最終戦を勝利で飾った。
【試合結果 ソフトバンク10‐2オリックス】
また、試合後に行われたセレモニーで小久保裕紀監督はファンへ感謝の思いを口にした。
「パ・リーグ2連覇を達成することが出来た、ここみずほPayPayドームで44勝24敗といい成績を残すことができたのはファンの声援があったから、地の利を生かした戦いができた」また、「あと2つ山を登らないといけない、日本一奪還へ、15日からみずほPayPayドームを超満員にして我々の背中を押してください!」と、日本一奪還へ向けてファンに呼び掛けた。
ホーム最終戦を白星で飾ったソフトバンクは、5日にZOZOマリンでロッテと今シーズン最終戦。そして15日から、日本ハムorオリックス、CSファーストステージを勝ち上がってきたチームとのCSファイナルステージに臨む。