トマト5000株・キャベツ苗6万個が被害「売れる作物なし」

生産者 松尾光浩さん
「あの雨以降のトマトは1つも収穫せず、片付けてそのまま。あと、60万個ぐらいは取れたんじゃなかろうかと」

トマトを育てる松尾さんです。

8月12日 取材時

冠水した水がハウスの中に流れこみ、収穫中のトマト、そして収穫を控えたトマトなどおよそ5000株を失いました。

8月12日 取材時

さらに、12月の収穫に向けて育てていたキャベツの苗約6万個分も育つことなく失われ、被害額は1500万円に上ると言います。ハウス内の片付けは商工会青年部の力を借り終えることができましたが、売れる野菜はなにも残っていません。

トマトを作り続けておよそ40年。松尾さんは今回の大雨を受けて今後、栽培する作物について頭を悩ませています。

生産者 松尾光浩さん
「本当にトマトを続けていいんだろうかと。トマトを作らないで木だと強いので果樹関係を植えるとか、今色々試行錯誤で考えています。片付けに皆さん来てくれたのでそれで少し元気出ました。これだけ助けてもらったので、その人たちの気持ちも無駄にしないようにどうにかして再建しないといけないと」

福岡県は9日、福津市に災害救助法の適用を決めました。

これによって、家屋被害を受けた人に対して応急仮設住宅が提供されます。

また、生活再建にかかる費用について350万円を限度に貸りることができます。

さらに、災害見舞金として家屋が全壊した人に10万円、半壊の人に5万円などが支給されます。