保険適用外 卵子凍結にかかる費用は?

複数の卵子を取り出すための排卵誘発剤の注射。採卵前のおよそ1週間半、毎日、腹部に自分で打つ必要があります。こちらの注射は1本およそ5万円です。

美容サロン経営 Aさん(36)
「自費なので結構かかります。卵子凍結のお金も高いし、卵子の保存料も高いので、妊娠を早めにできるなら早めに。保存期間を短くしたい」

保険適用外で全額実費となる卵子凍結。費用は医療機関などによって異なり、Aさんの場合、卵子を取り出し、凍結するまでにおよそ40万円。

さらに、卵子の保存には年間6万6000円の費用が必要になります。

費用が大きな壁となる中、自治体が助成する動きも出ています。

2023年に東京都が18歳から39歳の女性を対象に最大30万円を助成する制度を始めて以降、大阪府や山梨県なども制度を導入しています。

しかし、Aさんが住む福岡県は、助成を行っていません。

卵子を取り出す手術「生理痛よりは重い痛み」

いよいよ、卵子を取り出す手術の日。

「ではご案内しますよろしくお願いいたします」

静脈麻酔で眠った状態で行われた手術はおよそ15分ほどで終了しました。