「卵子が老化する時計を止める」

卵子凍結とは、卵巣から卵子を取り出し、マイナス196℃の液体窒素で凍結保存するものです。

卵子凍結を行っている、福岡市の蔵本ウィメンズクリニック。

蔵本武志院長によりますと生まれたときから体内にある卵子は35歳ごろから数や質が低下し、37歳には、98パーセントの卵子が失われるといいます。

卵子凍結は、卵子の質を保ったまま保存することで、将来の妊娠・出産の可能性を高めることが期待されています。

蔵本ウィメンズクリニック 蔵本武志院長
「卵巣の老化というのが女性にはつきものです。年齢が高くなると卵子の質が低下して妊娠しにくくなる。流産しやすくなる。卵子が老化する時計を止めて、若いときの卵子の質を維持したまま、必要な時まで保存できます」

39歳で卵子凍結、44歳で出産した人も

こちらのクリニックでは、2017年から卵子凍結を行っていて、これまでに88人の卵子を凍結しています。

最少年齢は19歳、最高年齢は46歳。卵子凍結をする人は、年々増えているといいます。

蔵本ウィメンズクリニック 蔵本武志院長
「卵子凍結は少しずつ増えてきていますね。当院では30代の後半から40代が多いんです。もうちょっと若い時の方がより質の良い卵子を多く凍結できます。39歳で卵子凍結をして、44歳で出産したという方がいます」