太平洋戦争末期、アメリカ軍の爆撃機B29を迎撃するために福岡で開発された局地戦闘機「震電」。
実戦に使われることなく終戦を迎えたことから「幻の戦闘機」と呼ばれています。
その滑走試験の様子を撮影した貴重な映像が、2025年、大刀洗平和記念館に寄贈されました。
「幻の戦闘機」の前で神事 80年前に撮影

RKB 今林隆史 記者
「幻の戦闘機と呼ばれる震電。模型の前で上映されているこの映像とは異なる新たな映像が見つかりました」

胴体の後部にプロペラがある特異な形の局地戦闘機「震電」。
アメリカ軍の爆撃機B29の迎撃用として大戦末期に開発されたもので、筑前町の大刀洗平和記念館には映画『ゴジラ-1.0』の撮影で使われた模型が展示されています。

この震電のほか 機体を製造した九州飛行機とその技術者を紹介する企画展
「九州飛行機と震電-技術者たちの記録-」
目玉の展示は80年前に撮影された「震電」の実際の映像です。
機体の前で神事が行われている様子などが映っています。

大刀洗平和記念館 藤上利美さん
「神事を行ったという記録は見たことがありますけども、こうやって画像で見るのは初めてです。このように画像が鮮明に残っておりましたので、もうその喜びといったら。また初めて見る画像でしたのでその場面でしたので大変うれしく思いました」