厳しい暑さによる家畜への影響を抑えるため、佐賀県の畜産試験場でドローンを活用した暑さ対策の実演会が行われました。

実演会は5日、佐賀県武雄市の佐賀県畜産試験場で開かれ、ドローンを使って牛舎の屋根に消石灰が散布されました。

これは、近年の厳しい暑さの影響で、夏場に家畜の食欲が減少し肉や牛乳などの生産量が低下するのを防ぐため行われたものです。

消石灰を撒くことで畜舎の屋根の表面温度を最大でおよそ30℃下げる効果があるということです。

通常、消石灰は手作業で塗られますが作業する人が屋根から落ちる危険性や、時間がかかるという問題がありました。

ドローンの活用で、大幅に作業効率が上がると期待されていて、佐賀県畜産試験場では来年の夏に向け県内の農家へ広く運用を呼びかけるということです。